2015年4月23日木曜日

函館通信2-23・・・猫跨ぎ句鑑賞・・・仁兵衛

未だだろうと多寡をくくっていたら早々に桜が攻めて来た。水芭蕉も見頃だとか言っている。街路樹の七竈は実に葉の成長が早く色気の無かった道路があっという間に緑になった。何もかも何時もより早く感じる。本当は大した変化ではないのだろう。

猫跨ぎ句鑑賞にゆこう
・ 三鬼忌やキリンは黒い舌伸ばし・・・西東三鬼の句は不勉強であまり読んでない。しかしキリンの舌が黒いとはよく観察されていますね。
・ 伸ばす手に猫の温さや春の闇・・・たしか物凄く可愛がっていた猫ちゃんがいましたね。春の闇に消えて少し寂しいのかな。
・ 春陰や聞きそびれたること一つ・・・「春陰」とは「春の曇りがちな天気」とある、季語とその後とが実につかず離れず味を出していると思う。特選。
・ 一枚の皿見当たらず鳥雲に・・・その皿は雲間に飛んでいったと思いますよ。日常の些細な事と自然界の成り行きが重なってメルヘンになって行くのでしょう。
・ 行く春や象牙は深き飴色に・・・春も終わりか。それは毎年繰り返されるけど象牙の色はだんだんと変化して行くという所かな。
・ 藤壺は巌に乾き鳥帰る・・・磯の岩にへばり付いた藤壷(富士壺)よくもまあああやって生きているもんだ。おら達も繁殖地に帰って子孫残すべ。準特選。
・ 火を担ぎ走る頭やお水取り・・・あの火柱を持って走っているのは「つむり」というのか。
・ お水取り奈良町の路地人絶えて・・・東大寺辺りはどの位の人口が居るんだろうか。歴史があるから人口減少問題はあまり問題にならないのだろうか。
・ 気配して鹿がゐるなり春の闇・・・暗闇でも鹿の目はライトに当たると光るね。ライトが無ければ人も負けじと五感を働かせましょう。
・ 南大門の思はぬ高さ月朧・・・綺麗な情景だね。高く昇った朧月を愛でてたらそばに南大門があり月と同じ位の高さがあり改めて驚かされている。第三席。

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