高分子を卒業して半世紀たつが、その当時に買った参考書等は今も大事に書棚に残っている。なかなか思い出深く捨てられれないというか・・・。褌子さんはポーリングの「化学結合論」を始めムーアやフローリ、スレータ等の本を捨てたとか、多分これで完全に高分子学科を卒業したということなのだろう。
その後の人生で、学生時代に勉強したこれらの参考書がどのくらい役立ったかと言われるとハタと困る。何か後付けの説明みたいで。たまたま電子材料の研究・開発に従事してきた立場から言えることは、材料の選択、組み合わせ、反応予測、データーの解析、解釈等々を繰り返す中で、フィザーの有機化学を始めとして、ポーリングやムーア、フローり等の参考書のここら辺に書いてあったという脳の中の記憶こそが役立ったとしか言えない。いまなら GoogleやYahooの検索でより速く得られるかもしれないが、もっと詳しく知りたいということになると、やはりあの当時読んだ参考書が頼りになると思う。
ただ思い出深いというだけでなく、今も捨てられないもう一つの理由はボランティアでやっているScienceの抄訳に時に必要になるからである。その意味では半世紀を過ぎた今も役立っており、まだ完全なる高分子学科卒業は先である。
話代わって今年のノーベル医学生理学賞賞に大隅良典・東工大栄誉教授が受賞したとの嬉しいニュース。autophagyという自食作用での研究とか、Scienceでも時にこの言葉が出てきていたが日本の研究者がその先端をやっていたとは知らなかった。今日の新聞で東大の化学科卒業で故今堀和友教授の影響云々と。中川先生を思い出してしまった。
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