2016年7月5日火曜日

函館通信2‐53・・・猫跨ぎ句鑑賞・・・仁兵衛

 猫跨ぎさんが暑いねと呟いておいでだが今日は北海道には冷たい高気圧が入りどこも最高気温が20度前後らしい。今年の6月は特に道内日照時間が極めて少なかった様だ。まあこれから35度前後の日が続く所に住まわれている方々はくれぐれも熱射病にはお気を付け下さい。世界や社会がどう変わろうと、いやあなたの前に殺人鬼が立っても恐れず慌てぬ気持ちを持ち続けようではないか。ここまで生きながらえてこれたのだからな。

 さて猫跨ぎ句の鑑賞に移ろう。相変わらず私にとって参考になる句が多かったよ。

・ 犀乾き河馬濡れてゐる大西日・・・上野動物園に行った時を思い出している。犀と河馬の皮膚に西日があたり閉園の蛍の光が聞えて来た。季語の大西日をどう解釈するか読者に委ねる所が憎たらしいね。特選。
・ 薫風や円空仏の同じ貌・・・云われてみれば円空仏の貌はみな同じ様だ。いや一体一体違うと云うご仁もいるかもしれないが可愛さに免じてここは大らかに行こう。
・ 輪廻する途中の海月かも知れず・・・難しい句だと感じた。しかし海月を広辞苑で調べたら「確固たる主義がなくて常に意見が動揺する人」という項を見つけた。まさにこういう人が迷いながら変化しながら老化して行く事を詠っているのかと想像してしまった。それにしても難しい。準特選。
・ 六月を通りすぎゆく兵馬俑・・・何回も中国に行ったが兵馬俑に行けず残念だ。
・ 蛍袋揺れて研ぎ師の遠ざかる・・・研ぎ師にも色々な研ぎ師が居そうですね。蛍袋との取り合わせが面白い。
・ 白ワインのグラスに雫垂れて夏・・・夏の定番はビールと決まっていたのが何時の間にかワインに変わって来たのか。グラスの縁を使って音を奏でるのが趣味です。
・ ビアホール苦味分かち合ふ背広たち・・・中七の苦味分かち合うとは本音かね苦味舐め合う方が多かった時代だったのかな。背広からクールビズにも変わったね。
・ をんどりの地べたに屈む旱かな・・・気温が高くなると地べたの凹んだ所を探して屈みこむ動物は多いね。飼い犬に庭に幾つもの凹みを作られた経験から。
・ 海鞘噛んで哀しきことを口にする・・・海鞘を初めて食したのは宮城県女川で仕事がうまく進まない状態での中だった。その不味かった事この上なかった。所がその後別の所で食べたら酒の肴にこの上ない美味でそれ以後すっかり好きになってしまった。準特選。
・ 三伏やぼりぼり食べしエビオス錠・・・三伏とエビオスとの取り合わせが実に面白い。しかしエビオスを飲んだ事はあるがぼりぼり噛んでいた記憶は全くない。

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