つい1ケ月前にはデング熱がと騒いでいたが、今はニュースにも出てこない。来年春ごろに 大騒ぎということらしい。目下のニュースはエボラ熱である。何といっても致死率が50%を越えるというと他人ごとではない(デングは1%以下なのに、あんな大騒ぎをして・・・)。人類がこの地球に覇をとなえて以来の最大の敵は、この目に見えない細菌やウイルスという、すさまじく変化するとらえどころのないこの生物というか、生物ライクの怪物である。
かって、細菌やウイルスがパンデミックな大流行をもたらし人類を死に追い込んだベスト3は、1番は中世の黒ペスト病で5千万人を越える死者が出、2番目がエイズ(世界で3千万人を越えている)、3番目がスペイン風邪(2千万人を超えている)という。
3週間前のサイエンスに、このエイズがパンデミックになった流行の軌跡を分析したレポートが報告された。思えば、1980年代に世界中でエイズがあれほどニュースに取り上げられ、同性愛者が、麻薬常習者がと騒がれ、トルコ風呂が悲鳴を上げ、厚生省の血液錠剤に関する隠匿事項で若かりし管直人が一躍時の人となったりした。今は、薬剤の開発も進み、忘れられたがのごとく、ニュースにもならない。が、いまもアジアを中心に衰えることなく患者は増加しているという。
サイエンスによると、エイズは1920年前ごろにチンパンジィーをハンターしていた西アフリカのカメルーン奥地の風土病的なものとして見られていたらしい。それが、1960年代にこの地方の鉱山資源の採掘と交通網の発達によりザイール川周辺都市にエイズが広まり、ここに出稼ぎに働いていた人と共に1980年前に大西洋を渡ってハイチに拡がったらしい。そこから、アメリカ、日本へと、後は急速に人間の欲望と共に留まることなく拡散していった。いい薬剤が出たといっても、生涯それを飲み続ける必要がある。
エイズは発症まで何年も年数がかかる。その点、エボラは1ケ月もかからずウイルスに感染したかどうかが分かるらしい。世界的な交通網の発達はエイズの時よりもはるかに進んでおるが、パンデミックな流行となるかどうかは世界的な公衆衛生いかんであろう。日本からも、かっての野口 英世博士のごとき人物をと・・・思わずにはいられない。
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