2015年5月28日木曜日

函館通信2-26・・・鑑賞猫跨ぎ句・・・仁兵衛

 ひでをさんの十和田紀行に観光地として様変わりがしてるのを残念がっていたが地方は必死なんですよ。生き残りにね。函館も今や中国人が来てくれなかったら静かな観光都市でのんびりとやって行けていたかも知れません。新幹線が来て中国人が金を落として行っても人口減少、見えない所での街の衰退は否めない様です。

 津軽海峡を渡っていい季節がやって来ました。体調の方は相変わらず今一つですが句会をメインに気持ちがめげない様に注意しながら過ごしています。おっと!好きな競馬を忘れてた全く推理が当たりません。こんちきしょう。

 さて今月も優れた猫跨ぎさんの句を鑑賞させて貰いました。
・鏡拭きゐて花冷えの空を見ず・・・先ず鏡を拭いている人と空を見なかった人はどうも違う人物ではなかろうかと思ったらその先が解らなくなった。
・ヒマラヤサクラ高きを揺らす涅槃かな・・・ネパールの地震かな。ヒマラヤサクラは見た事はないが雄大な感じに加え下五の締りが素晴らしい。準特選。
・永き日の猫居るロシア領事館・・・函館に残っていた古いロシア領事館もやっと観光資源化の波に乗りそうです。
・無蓋車はトンネルに入り鳥雲に・・・青函トンネルの上はまさに渡り鳥の通り道。新幹線も無蓋車もトンネルを共通に使います。
・祇王寺の方より来たる春の闇・・・浄土宗の尼寺「往生院」が真言宗の祇王寺に至る歴史を知らないので春の闇が浮いてしまった。
・瞑る目に初蝶の影一瞬・・・中学、高校の時高尾山に蝶を追いかけていた坊主刈りの自分が見えた。
・金平糖にほどほどの自我おぼろの夜・・・子供の頃金平糖は殆ど見た事が無かった。中七の表現が上手過ぎるんじゃない。
・訛りなき奈良のことばや軒暖簾・・・息子の嫁さんの実家が奈良だが言われてみるとそうかも知れん。
・金星や蛇寝静まる森の上・・・こういうメルヘンチィックな句に私は弱いんです。金平糖の句と較べひんやりとした感触が伝わり宇宙に迄拡がりを見せて呉れていることで特選。
・二の腕に種痘の跡の夏はじめ・・・今年は夏日になるのが異常に早い。しかし急に寒くなる事もあるので気を付けましょう。










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