2018年1月23日火曜日

千葉で初雪      西沢昭裕

 温暖な千葉でも夕方から雪になった。
 日本語には「忘れ雪」「はだれ雪」「のこんの雪」とか「雪しずり」など雪の名前が170語以上もあるという。
 わたしには八海山に登ったあと立ち寄った越後魚沼の塩沢つむぎ記念館で知った「雪晒し=雪さらし」という言葉が忘れがたい。
 晴天の日、稲田に深く積もっている雪の上に布を広げる。陽光で雪が溶け水分が布目を通して蒸発する際にオゾンが発生し越後上布が漂白されるのだ。
 八百年もつづく雪晒しをやさしく見守っているのは雪原遠くにそびえる巻機山。文字どおり糸を巻き機を織る女たちの守護神の山である。
  (HPからいただいた写真は雪晒しと巻機山・まきはたやま1967m)
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 塩沢つむぎ記念館ちかくに鈴木牧之記念館がある。
 鈴木牧之(すずきぼくし1770~1842)は江戸後期の越後魚沼の塩沢村生まれのひと。江戸に出た牧之は江戸の人々が豪雪地帯の素朴でひたむきな暮らしをまったく知らぬことに慨嘆し、四十年の歳月を費やし図絵入りの『北越雪譜』を世に出した。
 『北越雪譜』に「雪と縮」の一節がある。
   雪中に糸となし、雪中に織り、雪水にすすぎ、雪上に晒す
   雪ありて縮あり 
   されば越後縮は雪と人と気力相半ばして名産の名あり
   魚沼郡の雪は縮の親といふべし

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