むつかしいことをむつかしいことばでいうのは馬でもできる。 むつかしいことをやさしく、そして深くいうのはほんとにむつかしい。 そこでこの欄の読者諸氏に問題を提供したい。 いい知恵があったらご意見を賜りたい
小学校4年を想定する。このころの理科に電池のつなげかたというのが出てきて、子供たちははじめて直列と並列を学ぶ。で、それぞれに豆電球をつけたらどっちの方がよく光るかという問題がある。これはもちろん直列である。 ここでご注意いただきたい。相手は4年生だ。まだ電圧も電流もやっていない。 たとえ話でおしきるしかない。 そして、そのたとえ話はそのあとで、子供たちが電圧や電流(ボルトやアンペア)を学んだ時に、その勉強のさまたげになってはいけない。つまり科学的には正しいイメージのたとえ話でなくてはならない。
そこで、この問題では電流はしばしば水の流れにたとえられて、電線は水道管のイメージでたとえられる。それはいい。
ところがだ。この後で「直列と並列ではどっちのほうが電池のもちがいいか」という問題が出てくる。みのまわりに小学校の先生がいないので、現場ではどういう教え方をしているか、現時点ではよく知らない。 そこでハタとこまった。 どういう説明をするか。 さらに一歩も二歩もさがって高校生にボルトやアンペア、内部抵抗などの概念を使ってもいいとして、どういう説明をするか。 よくわからないのである。 うーんこまった。 ずっとうまいたとえばなしを考えているがよくわからない。みなさん、孫に聞かれたらどんな説明しますか。
1998年に京都の国際文化センターの学者たちが、それぞれのテーマで隣の市立桂坂小学校で小学生に授業をやった経験が、小学館文庫から「小学生に授業」というタイトルで本になって出されている。これがおもしろいのだ。当代一流の学者たちが小学生にわかるようにということでそれこそ七転八倒の苦しみで頭をかかえて悩んでいるのである。それ以後「小学生の授業ができないようでは一流の学者ではない」というジョークがうまれたのである。
つくづく思う。むつかしいことをむつかしくいうのは馬でもできる。これ名言でないかい。
うちの女房が山内さんの問題を真剣に考えているようです
返信削除う-む そっちの方がたよりになる。
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