年とっていい味をだせるのは、酒と、ミソぐらいだろうと思っているのだが。
先日、晩飯の材料を買いに近くのスーパーにいった。 よく晴れて気持ちのいいお日様がてっていたのだが、向こうから可愛い2歳か3歳くらいの女の子が、何か叫びながら走ってくる。その後ろを必死でついてくるのは同年の男の子らしいのだが、さらにその後ろから母親二人が楽しそうにおしゃべりしながら歩いてきた。なんという事はない光景なのだが、その女の子がそばまで走ってきて、なんと叫んでいるのかがわかった。彼女は全身笑い顔という感じで「楽しい! 楽しい!」と絶叫していたのである。それはまさに全身全霊をかたむけての表現であった。 お母さんや友達といっしょの買い物が楽しいのか、空はよく晴れて、太陽もやさしいという感じの中で、彼女の表現行動は、おいらをひっくりかえるほど感動させた。おもわずその子たちを見送ってその場に立ちすくんだのである。何と素直な。絶対的な生の肯定。その通りだおじょうさん。世界は美しい。美しすぎる。
ああいいなあ。あんなに素直に心から自分の思いを爆発させることができなくなって、ほんとにどれほどの時間が過ぎたのだろうか。 確かにあのころ、おいらはあちらがわにいた(と思う。)そして何十年もたってー今ここにいる。 目のくらむような距離感である。
いったい時間とは何か。(などという問題のたてかたをするのがいやらしいな) 時間の経過は何をもたらしたか。おいらは古酒になれたか。ミソならどうだ。うーん、わからん。
己が名をほのかに呼びて
返信削除涙せし
十四の春にかへる術(すべ)なし
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