2016年1月10日日曜日

28.1仁句鑑賞 ・・・猫跨ぎ

いきなりひでを氏の懐旧談が始まったね。そういう頃合いですか、うむうむ。続きを読ませてください。

それでは仁句鑑賞
 先月分は一部鑑賞とさせていただく。
・ 二桁を今年も越して欠礼状
・ 母君は白寿でしたか日短
  私ももらった喪中葉書は例年よりも多かった。そして白寿を越した方のも結構多い。当方の年齢もあるが、明らかに長寿化の顕れだろうね。
・ 計画をこなして明日の小夜時雨
やるべきことはきちんとこなすという作者の日常が偲ばれる。
 ・何事も決めて逝きけり冬一日
家のこと、相続、その他もろもろきちんと定めて故人は旅だったらしい。何もやっていない者としては、忸怩たるものがあるなあ。大した資産もなく、格別悩むこともないか。
・ 登竜門ノミネートされず十二月
NHK紅白歌合戦の出場者のこと。今年も駄目だったと消えてゆく卵たちが無数にいたんだろうな。

ついで新年度10句
・ ダイヤルを冬の昭和に合わせけり
 ダイヤルが何を暗喩しているのか判らなかった。
追記)ラジオのダイヤルか。深夜放送だね。昭和のこころに残る曲の演奏を毎日やっている。暗い寝床で手を伸ばして周波数を合わせる。多いね、同好の士は。
・ 読み止しの文庫本にも雪催ひ
 途中で開いたままの文庫本が窓際におかれた景色か。寒々しいね。
・ 肌触り程良く感ず寒稽古
寒稽古は剣道、柔道などだが、芸事などもそうか。何だろうね。
・ 脇付に平信とあり寒に入る
手紙の宛名の脇に「平信」とある。格別のことではない―心配無用との心遣いか。高齢の方なんだろうが、こういう教養はもう消えてしまうね。特選
・ あずましくなきとも言へず去年今年
北海道の難解方言のひとつ―あずましい。あずましくないという否定形で使われることも多い。いまいちすきっとしない気分のまま年を越してしまった。準特選
・ 大寒や臍を固められぬまま
 固く決心するということが出来ぬままでいる。外は凍て付いている。さて重大な決断を意味しているのかな。
・ 小噺を火鉢一つに集めけり
小噺をあれこれ聞いているのか、自分でいわば編集しているのか。火鉢と言う小道具もすっかり縁遠くなった。
・ 順調に老化してますヒヤシンス
 まあ、開き直りだね。物忘れ、身体の動き、そのたこのた。だからどうした、悪いかいというところ。
・ 原爆も水爆も持ちしばれけり
水爆じゃなかったということらしい。あの人物の不慮の事故かなんかで国家が一挙に崩壊しなければいいが。そちらが心配だね。
・ 初夢やスペースデブリの掃除する
 シベリアに丸い金属塊が落下したらしい。初夢にしてはえらく現実的な―。

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