2016年1月7日木曜日

函館通信2-40・・・ぼけと無気力・・・仁兵衛

 とうとう本当のぼけに入ってしまったのかも知れない。11月から12月末までに親類2名、親しい同年輩2名、他1名が次々に逝ってしまった。12月の投句をサボった一つの言訳。それでなくともこのブログ風前の灯になり掛けていたと云うのに・・・。更にサボりの中にパーキンソンと云う訳のわからぬ病からの無気力感が加わっている様にも感じる。(PCの調子が悪かったのも入っているかな)

 まあ言訳はこの位にして正月に入り気持ちも少し落ち着き俳句を作る気力も出て来たので先ずは猫跨ぎさんの句を鑑賞させて頂きます。

・寒柝やイルミネーションの一軒家  ・・・拍子木の音は聞かなくなったね。災害から復興した一軒家を想定したら複雑な気持ちになった。
・きんつばの冷たき闇を割りにけり  ・・・確かきんつばの表面は薄い砂糖の層があったな。あの層をかむ時に冷たき闇を感じるとは冷徹な粋とでもいうのだろうか。
・砂の上を砂の流るる寒暮かな  ・・・そうだ昨日が寒の入りだったな。上五、中七表現の上手さに脱帽だ更に季語の選択が適切なんだろうね。準特選0000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
・掌紋に新らしき筋冬旱 ・・・掌紋に見られる紋様は一生不変と思っていたが新しき筋が現れたとは異常気象の影響かな。
・新酒や表面張力といふ愉悦・・・薬の関係で酒を飲まなくなってしまった。それでも御猪口に盛り上がった酒を想像すると何とも早愉快だね。
・カセットボンベかちんと嵌めて冬めける ・・・我が家の昨日の夕食はこの通りだった。オール電化の家ではカセットコンロは停電時の必需品になっている。
・書き癖は直らずじまひ良寛忌・・・パーキンソンの一つの症状に力強く書いていた字がみみずが這った様な字になって行くと云うのがある。日記を見るとまさしく判った。
・シテの足浮いて始まる淑気かな ・・・実に清々しい新年が始まる事をシテの白足袋が浮いてどーんと床をつくその一瞬に集約させた所に優れた技を感じた。特選。
・辛味大根の慇懃無礼かな ・・・辛味大根のユーモラスな所を発見した。
・夕暮れて孫の残り香冬座敷 ・・・女孫さんが居るんだな。私の所は男ばかり5人。残り香どころか戦の後の冬座敷でござる。 

途中変な0が3,4行入ってしまい どうしても取り除けない。我慢してくれ。

 さて、12月に半分だけ準備していたのを先ず10句に完成させました。
・ 風説の拭ひ切れずに冬薔薇
・ 探査機の計算ノート冬温し
・ 二桁を今年も越して欠礼状
・ 母君は白寿でしたか日短
・ 爆買いの冬の売り場や広東語
・ ざっくりと掻きあげあがり大晦日
・ 計画をこなして明日の小夜時雨
・ 鼻型に形状記憶マスク取る
・ 何事も決めて逝きけり冬一日
・ 登竜門ノミネートされず十二月

 ついでとは言いたくないが1月分も推敲不十分のまま10句宜しくお願いします。
・ ダイヤルを冬の昭和に合わせけり
・ 読み止しの文庫本にも雪催ひ
・ 肌触り程良く感ず寒稽古
・ 脇付に平信とあり寒に入る
・ あずましくなきとも言へず去年今年
・ 大寒や臍を固められぬまま
・ 小噺を火鉢一つに集めけり
・ 順調に老化してますヒヤシンス
・ 原爆も水爆も持ちしばれけり
・ 初夢やスペースデブリの掃除する
 

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