2016年1月9日土曜日

仁ちゃん句鑑賞・・・・逸徳


小倉さんの重大提案もあるが、それは時間をかけて考えることにして、ドンと2か月分の仁ちゃん句に挑戦。とはいえ、いっぺんにはやりきれん。印象に残ったもので勘弁。

・風説の拭ひ切れずに冬薔薇・・・・ 冬の薔薇か。季語とかなんとかでなく、このイメージは好きだな。風説。かぜの噂。あまり意にそわない内容だろうか。それをぬぐい切れないという。そんなことはどうでもいい。灰色の空の下で、薔薇一輪が琳としている。 ほんとに俗世間のああだこうだはどうでもいい歳になった。ただそこに在るということの美しさ。 特選
・探査機の計算ノート冬温し・・・・・はやぶさの管制室のようなところで、若い技術者か、ノートを広げている。集中した時間。そういう所では冬だって暖かいとした作者の逆説が面白い。まてよ、今は計算にはノートなんて使わないのじゃないかなあ。作者の空想の世界かな
・母君は白寿でしたか日短・・・・ 亡くなられた相手のご母堂の話。「白寿でしたか・・・それはそれは」・・・そこまで生きると死は誠にめでたい。うちのほうでは「おめでとう」というよ。さみしくはあるが、悲しくはない。そういう瞬間はある。
・ざっくりと掻きあげあがり大晦日・・・・・家族が帰省して、大賑わいの大みそかの宴の準備かな。いいなあ。あるいは年越しそばの用意かもしれない。どこのいえにもあって、世界に一つしかない、暖かな時間の流れ。と゛ういうわけか、こういう場面には白熱電灯がいい。LEDなんかだめだ。
・計画をこなして明日の小夜時雨・・・・明日のという言葉と小夜時雨という言葉がうまくあわん。明日のは、朝をイメージするが小夜は夜ではないだろうか
・鼻型に形状記憶マスク取る・・・・そうそう、最近の使いすてマスクはそうだなあ。おいらも風邪でもう40日になるが咳がなかなかとれず、かけっぱなし。はずすとそこに置き忘れて、うちじゅうにマスクがあるとにょうぼに怒られている。
・何事も決めて逝きけり冬一日・・・・・いい句だ。こうありたい。自分の葬式の指示をノートに書いて息子に伝えておこうとおもったら、まずパソコンのデータを消してしまった。次にノートをどっかに置き忘れた。なかなかこういかない。 しかし、この句、冬一日だからいいんだろうなあ。冬を春夏秋と変えてみたがやっぱりあわんな。 準特選 ・・・・・ 大寒や まだ死ぬという大仕事
・登竜門ノミネートされず十二月・・・・・ 人生の上がり坂におけるひとつのエピソード。心配するな、すぐ春が来るといってやろう。おいらを見ろ。登竜門なんて、結局そんなのどこにあるのかも知らんで年とったぞ。 笑え、笑え。


・脇付に平信とあり寒に入る・・・・・ 平信というのがいい。無事です。元気でやってますということだろう。寒にいるという下五とよく合う。これから寒い冬にはいるのに、あいつも元気か。
手紙のいいのは、受け取った瞬間のこの感覚だ。同一の時空の中のあいつとこっちがつながる瞬間。 準特選
・あずましくなきとも言へず去年今年・・・・わかるんだが、あずましいの語感が少しわからなくなってきた。これ道産子弁だよな。
・大寒や臍を固められぬまま・・・・そんなあなた、肩の力抜いて。寒いんだしさあ。のものも。
・ 順調に老化してますヒヤシンス・・・・ヒヤシンスが老化? 同志愛かよ。
・原爆も水爆も持ちしばれけり・・・・ あのぼうや どうする気なんだろ。きちがいに刃物かな。その陰でたくさんの民が泣いている。
・初夢やスペースデブリの掃除する・・・・わかりやすい 楽しいね。ジンチャンクのいいところは、絵がイメージしやすいということと、変な季語を知らなくても楽しめることだなあ。 スキ。

さてさて、ことしは卒業50年か。年とるわけだよなあ。  ではまた

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