1月の20日過ぎ位から函館も真冬日が多くなって来た。昼間でもマイナス気温の真冬日はどうも全国的な季語から若干外れてしまっている様に感じるのは私だけだろうか。歳時記を見ても冬の寒さの厳しさを的確に云い現わしているものが少ない様に見受けられる。これは北海道で俳句を作る私のひがみでもある。
世の中がどんどん混沌とした状態に入っていっている様に思える中せっせと俳句のネタを探し駄句を作って自己満足させて貰っている事に有難うと言っておこう。先ずは猫跨ぎさんの10句の鑑賞評と行きましょう。
・猪鍋や大沢崩れ続きをり・・・丹波に居た時の牡丹鍋もぐつぐつ煮えていた。岩石の崩れもこの動きに似たものと捉えたのか。
・湯ざめして便箋にある裏表・・・極めて想像力をかき立たせる句に感じた。特に「便箋にある裏表」の思わせぶりにひかれた。準特選。
・霜晴や落葉堆肥に微熱あり・・・北海道では今霜は雪と氷とに殆ど化けているが福島辺りではさしずめ落葉を詰めた除染袋は微熱を持っているかもしれないね。
・煤逃や墨東綺談初版本・・・娼婦お雪さんとのせつない時間は楽しかったのだろうか。
・冬銀河負ひ調律師帰りけり・・・細かな調律の仕事を終えて安堵して(いや不安感かもしれぬ)帰る人を大きな冬銀河が包んで呉れている単純だが優れた句だと思う。特選。
・いつの間に快晴となり花八つ手・・・作者は以前から花八つ手が結構好きと見える。快晴となって花が更に映えている。
・幾万の電飾遠く山眠る・・・山はすっかり冬景色でモノトーンになっていると云うのに人は何故あんなピカピカな電飾を光らせているのだろうか。
・ときどきは人声で鳴く寒鴉・・・この鴉「馬鹿野郎!」と鳴いているのか「あーらいらっしゃい」と鳴いているのかねー。
・雪を来し少女に雪の匂ひかな・・・メルヘンチィックな句ですなー。と思ったんだが何処で切れるか迷っている。単純に上五でいいのか少女の所で切るのか迷った。
・御鏡へ飛んで能因法師かな・・・「女房詞」を使われるとは恐れ入りました。
以上楽しく鑑賞させて戴きました。猫さんが早々と投句されたので私もそっと10句出させて戴きます。
・冬の供花南の島に置かれけり
・スポーツ紙拡げ春待つ散髪屋
・部屋中の話聞きをり風信子
・弱虫の太宰の温み水の春
・百十三番命名を待つ春一番
・小宇宙シテの白足袋床を打つ
・小屋掛けの葱の皮剥く圧縮音
・駅前で糞する馬橇昭和かな
・踏切をきちっと合わせ春の雪
・牡丹雪綻びだした除染袋
PCの調子が極めて悪くご迷惑をお掛けしています。悪しからず。
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