猫跨ぎさんと逸徳さんとのやりとり確かに長い時間が経過したね。逸徳さんのみならず色々な人が俳句に限らず色々な作品(今迄には短歌、作曲、自然・技術解説、主張と反論など)をもっと多くこのブログに載せて呉れればいいのになと常々思っています。現状は寂し過ぎるんだよ。私は月報として毎月寂しさを紛らわす為も一部に持ちながら俳句を出汁に使って書いています。是非皆さんこのブログを賑やかな東京音頭のリズムが聞えて来そうなものにしましょうや。
さて、猫跨ぎさんの句評に入りましょう。
俳句の中でも私は二物仕立ての句がどちらかと云うと他より好きです。その二物の間から生まれる想像、連想が大きければ大きいほど面白いと思うからです。その想像、連想は必ずしも作者の作成意図とは外れてしまっているかも知れません。それは一向に構わぬ事です。今回四句の二物仕立てがありました。
*花氷潤んでアフリカ仮面展・・・花氷とアフリカの仮面をどこで接点を見付けだそうと思ったが難しかった。氷の中の花の色と仮面に塗られた原色に何か共通点がありそう。いや、冷たい氷と暑いアフリカの対比も面白そう。
*虹消えて手提袋に常備薬・・・虹と常備薬との取り合わせ面白い。虹は消えてもまた出るまで待てばよし、常備薬は無くなったら慌てるか気を揉み酷けりゃ焦っておかしくなるかも知れない。身近な材料だけで面白さを醸し出している点から特選。
*ラムネ玉コロンうすうす昼の月・・・うすうすの部分が良く判らなかった。
*手遅れはいつも突然立葵・・・立葵は暑い時によく道路端で見掛ける。何の手遅れかは知らんが熱射病で心臓がやられた事を想像してぞっとしてしまう。
*栗の花匂ふ夜更けに何か割れ・・・栗の花の匂いは精液のそれというのは本当です。丹波でも茨城でも経験しました。自動車の窓を開けたまま運転はしない方がいいですよ。
*キャンプ場の思はぬ広さいなびかり・・・今はオートキャンプ場だから広く取ってあるんだろうね。昔のバンガローを借りたキャンプが懐かしい。
*父の日や父の結はえし紐解けず・・・目の付け所がいいね。私自身父親の存在感がどうも薄くこの句の様に父親と素直に向き合っているのに少し嫉妬感が湧く。
*木の股に宿木生ふる薪能・・・宿木を他人の栄養分を吸っているずるい生き物とみるか生存競争に打ち勝つ能力に長けた奴と観るかによって見方が変わってきそう。
逸徳さん云われる様に確か能の作品にあって謡の稽古でやった覚えあり。
*朴咲くや真昼の海の荒れてをり・・・朴の花は街中か山中でよく見た記憶が強く木の高い所に超然と咲いているイメージが強い。
*笑ひながら夕立の中皆帰る・・・日常の何処かに帰るありふれたシーンを切り取っただけなのだが「人が笑う」「夕立が降る」の二つの事象が上手く同時に収まっている。その単純性が読んだ人に安心感と云うか共通感を導き出している。準特選。
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