さて仁ちゃん句鑑賞。これはもう独特の世界だな。で、明らかに北の句だと思った。かけ足で感想を。
1.楪や湯切りの技は奥の奥・・・ごめん、楪が最初は読めなかった。ゆずりはだな。すぐ河合酔名の「ゆずりは」の詩を思い出した。これは命の連続をテーマにしていると思うのだが、さてこの句、「奥の奥」が分からない。どっかのラーメン屋で湯切りをしている無口なお師匠を、若い弟子が見ている、湯切りの技はまだまだ奥が深いぞ、そう簡単には習得できんと、背中で教えているお師匠・・・という光景を想像してみたが、これわからん。解説希望。
2.捨てられし昭和が並ぶ寒の市・・・・出店に並ぶ古道具。うん、好きな光景。つい掘り出し物をさがしたくなる。でも古道具の向こうに並んでいるのは「昭和」なんだ。なんだかさみしい。でも存在感がある。売れようが売れまいがそんなことはどうでもええ。おれはおれなんだ、と古い道具たちが語る。
3.棟方の板木の深さ日脚伸ぶ・・・・ああ、いいところに目をつけたなあ。深さというのがいい。エネルギーを感じる。
4.恋多し昂る声や大白鳥 ・・・恋は多いんだ。昂ぶる声か。そのようにして命のうたをうたうのだな。その命は波紋のように広がって見ている人間をすこし元気にさせてくれる。
5.特急を先に行かせて福寿草・・・前にローカル線のプラットホームかな、タンポポが咲いているのを詠んだ、似たような仁ちゃん句がなかったかなあ。特急がいい。似たような状況は、星の王子さまにもあった。みんな急いでどこへいくのかなあ。
6.寒月や炯炯として闇穿つ・・・寒月の光。炯炯としてに感動。するどく厳しい世界。孤独な宇宙との対話。月を闇にあけられたあなと見たのかな。 穴のむこうに何があるのか。 特選
7.骨太の二十歳の誓ひ雪しまき・・・いいなあ。けなげ。雪しまきがこれからの時代の困難さを思わせる。でもな。おいらはあなたたちの味方でありたい。うーんこれも特選
8.珈琲を夫入れくれて冬灯・・・・冬灯か。ランプだなあ。なんか笠智衆の世界だ。
9.大寒や渾沌醸すツイッター・・・海の向こうのあのおじさん、なんであんなに泥水みたいなんだろ。アメリカの崩壊のはじまりか。
10.歓声は橇チューブの曲り角・・・・橇チューブが分かる人はあんまりいない。静岡人はおそらく知らない。でも、いい光景だ。ぐいっと橇チューブが曲がった途端にあがる歓声。すごく素直な句だ。以上おそまつ
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