成る程、そういう解釈もあるのかと、俳句はだから面白い。自句自解をやたらするものではないが、蛇足ながら、ちょっと興に任せて。
・涼しさや死者の貌みな若返り・・・ここの所事件で死ぬ人が多過ぎるので若返りも順番待ちと違うか。準特選。
(ここ数年、何人か見送った。死化粧と言うこともあるが、柩に収まったひとの貌はなべて若い。生の桎梏から解き放たれたと言えなくもないと思ったりする。)
・夏至の夜のぼんぼん時計急に鳴り・・・上の句と結び付いていて時計を急に鳴らして若返りの順番を早めたのかな。何か策略があってのことかな。
(特に上の句とは関連はないつもりだが、古い宿屋の風景。いきなり昔に連れ戻される)
・薫風や空也上人の遠目癖・・・空也上人が遠目癖とは知らなかった。夜目、遠目、笠の内と云うが上人も隅に置けないな。
(六波羅密寺の空也上人像。半開きの口から小さな阿弥陀仏が五体でている。放心の体だが、ふと遠目癖と勝手に見た。)
・千手観音の孫の手に似る暑さかな・・・孫の手がどう解釈するのか解らなかった。
(千本もないが、千手観音の光背から周囲に突き出ている手。ふと孫の手に似ていると思った。)
・日盛や守衛ゆつくり飯を食ひ・・・マンションの守衛さんの部屋は暑く何時もぼやいている。その為か早飯食いだ。
(具体的には建仁寺の守衛。この日は大行事のせいか一般参拝客が少ないせいもあってか、全体にのんびり。日盛りの深閑とした雰囲気がよかった)
・水飴の割箸折れし夕焼かな・・・水飴を折った割箸で白くなるまで混ぜ合わせた思い出がある。それとは一寸違う情景の様だ。
(子供の頃の風景。水飴売りがいた。大きな容器から水飴を絡め取る。折れるんだな、うまくやらないと)
・ビアホールの壁際に坐す昭和かな・・・銀座5丁目(?)のライオンは昭和の何時からあるのだろう。
(まさにその銀座ライオン。最近時々行く。昭和7、8年開店とか。店内の壁、天井、タイル絵なんかは一切変えて無いらしい。爺さん客が多い。)
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