六波羅蜜寺は伽藍は新しくあまり有難くないが、収蔵される木像は実に素晴らしい。空也上人像は久しく憧れていたもの(作者は運慶の四男の康勝)。まさに平安末期、都は荒廃し人々は苦境に喘いでいたと思う。大衆を救いたいという宗教的情熱は凄まじいものであったろう。宗教が本当に生きていた時代だ。そういうことを実感を持って想像させるのも像がすぐれているからだろう。
その隣に、平清盛坐像がある。これがまたいい。六波羅といえば平家ゆかりの地。位人臣を極めた清盛が、丸坊主で手にした経文に目を落としている。やや首を曲げ、自然体で形式化せず、写実の木彫品としても充分に鑑賞に堪えるものだ。かれの性格、波乱の晩年をも想起させる。
そして、鎌倉時代の仏師として活躍した運慶坐像、その隣に彼の子、湛慶坐像がある。仏師が像として彫られているのもこれまでにあったろうか。まことに慶派の隆盛を思わせるが、迫力がありさすがと思わせる。これも実にいい。
信仰の対象として仏像の造営は勿論行われていただろうが、こういう僧や個人の像がさかんに彫られているのも時代と言うべきだろう。鎌倉時代だ。
六波羅密寺は行ったことないが、いろんな有名な木造があるのですね。いちど行かなくては。
返信削除六波羅といえば平家の検非違使というか、KGBとかナチスSSみたいな弾圧季刊があったところ、怖いイメージがあります。
・・・コメントの記入者が褌子さんなのにhorohorokaiさんではまずいがどうしてこうなっているのかね