2014年7月19日土曜日

26.7月度仁句鑑賞・・・猫跨ぎ


ウクライナの旅客機撃墜は悪夢だね。サハリン沖の大韓航空機撃墜を思い出した。冷戦終了でまさか二度とはと思っていたが。冷戦終えて、新たな大乱の時代に入ったね。アラブ混乱、パレスチナ問題をさし措いて、もとソ連のなかの内輪もめじゃないか。

閑話休題―仁句鑑賞。

1.合歓の花代行バスの待ち時間
代行バスといえば、列車の臨時運休に対する代行か。その何時来るか判然としないバスを待っている風景。合歓の花が目に入ったところを見ると、余り不機嫌ではないようだ。
2.綻びを繕ひてゆく土用波
土用波は遠方の台風由来の高波。その波頭の動きを綻びを繕うと見たのだろうか。
3.町内の一員となり草いきれ
町内会の恒例の公園の草むしりか。当地では、ひと頃汗だくでやっていたが、さすがに高齢化の波には抗しがたく専門業者が機械であらかた伐って、あと我々が袋詰めしている。
4.改札は月に任せておりにけり
無人駅の夜の風景。淋しい中にも詩情を見るということか。
5.音軽し足踏みミシン夏の暮
まだ現役なんだね、このミシンは。ウチのカミサンは小型の電動ミシンを持ってきたが、殆ど使わずじまいだった。
6.星月夜人はいびつに減りはじむ
年齢別の人口グラフを念頭においているのかな。たしかに実に畸形というべき形。まあなるようにしかならないのだろうな。我々が心配しても詮無いことだ。
7.若いスね煽て上手や雲の峰
「おだて上手」と読むのかな。実際、成熟が難しくなった時代だね。若いまま衰え腐ってゆくではないかと言えなくもない。笑い事でないが。
8.アイマスク斜めにかかり夏の空
アイマスク-飛行機の夜間飛行の風景と読んだがどうなのかな。普段は使わないだろう。手拭いで充分だから。
9.空蝉や長汀曲浦眺めをり
長汀曲浦。難しい言葉使うなあ。a long stretch of winding beach という意味。手前の小さな世界から遠望の組合せだが、どうもあまり成功していないね。
10.極暑かな深海魚にと成り切りぬ
極暑と直させてもらった。深海―涼しいだろうが、均一で変動のない環境、しかし生存競争はしっかりある世界。あまり住みたくないなあ。

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