2015年2月18日水曜日

27.2 仁句鑑賞・・・猫跨ぎ

  熊さんのメールが国兼サイトで、迷惑メールと判定されたのは面白い―とは不謹慎かな。プロバイダーがそれぞれにセキュリティを上げているせいか、理由不詳で届かないケースを私も偶に経験する。こういう場合、困るね。
当地は二日続けて終日、冷たい雨。北海道は、とくに道東はこのところ酷いね。
 
さて仁句鑑賞。
・ ラジオから六時の時報ヒヤシンス
作者も深夜放送聴取者だろうか。或いは早起きか。夜明けの遅いこの季節、六時の時報でようやく日が明けたという感じ。ヒヤシンスは水栽培だろう。窓際にあって、剣状の葉が印象的。

・ 内孫も外孫もなし鬼遣ひ
内孫、外孫ともにいる身分となったが、どちらがどうと殆ど意識しないね。訳の分からない動物から次第に人間になっていくさまが面白い。直ぐに、いっぱしの口をきくんだなあ。「鬼は外」ではしゃぎまわる。

・ 階段を二段跳びして砕氷船
「しらせ」は昔の「宗谷」に比べ格段の砕氷能力をもつ。氷に乗り上げて割って行くのだろう。そのさまを詠ったか。砕氷船は季語かなあ。

・ 立春やすぐに口閉ず貝の数
砂出しで容器にいれた浅蜊か蜆のさまか。あんぐりと口を開いていたのが、コンと壁をたたくと多くが口を閉ざす。立春とよく響いている。準特選。

・ オカリナの音は何色水温し
宗次郎のCDをよく聞く。彼はオカリナを自作するが、百個焼いて、演奏会に使えるのは2~3個らしい。透明感のある音色はいいね。さて、なにいろと言うのか、なんしょくと呼ぶのか、どちらかな。まあ、なにいろだろうね。

・ 猫の恋テレビ音声上げにけり
夜半、外から聞こえる哀しげな大声。結構続くんだよね。思わずボリュームを上げたさまか。

・ ポストまで春取りに行く黒い犬
これ判らないね。ポストは街角のもの、それとも私設のものか。黒い犬も実在か象徴的なものか。春取りとは。そう、全部判らない。

・ 春きざす跡継ぎのない和菓子食む
跡継ぎのいない老舗の和菓子屋の大福なんかを食べている。うぐいす餅かなんだろう。「街の雨鶯餅はもうでたか 青邨」なんて風情だね。

・ 濾紙の珈琲教室しずり雪
ドリップ式コーヒーを淹れている景。フィルターからぽたぽた落ちる様を、しずり雪に見立てている。新鮮で面白い。特選。

・ アイロンのスチーム停まり梅だより
アイロンなんか掛けなくなってどれくらいになるかな。スチーム音が急に止まったのだろう。テレビから梅の開花が聞こえてきた。こういう取り合わせも意表をついている。

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