2015年2月27日金曜日

ええそうなんです・・・・・逸徳

お前もつくったらどうだとよく言われるのですが、うーむ、そう簡単にはいかない。 演劇でいうと名監督はかならずしも名俳優にはならないので、名批評家もかならずしも名作家にはなれないのですよ。ムフフフフ・・・・

で、今日地元の小学校の評議員というのをやらされている関係で、「六年生を送る会」という学校行事に招待されていってきました。 演壇に六年生70人くらいをすわらせて、次々に下級生が、六年生に対して、歌や寸劇などで、感謝の気持ちを表していくというイベントです。下級生の言葉をきいていて泣いている6年の女の子がいると思えば、(6年と1年を学校の方針としてペアを組ませていろんな活動をしているので)世話になった、あこがれの6年生が卒業していくんだということで、1年生の中では何人も号泣している子がいて、とうとう過呼吸になり、先生に保健室にかつがれていきました。 要するにすごく純粋な部分があるのですね。 「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」 ロバートフルガム・・・という有名な本がありますが、実はこどもというのは、人間としてホントに大事なことはほとんどわかっているのではないか、という思いがどこかにあって、それを時間をかけて忘れていくのが「大人になる」ということなのではないか・・・・というキモチがあります。つまり成長とは堕落と裏表で、何かをすてていくんだという感じ。あこがれの上級生と別れたくないと号泣し、過呼吸になった子をみて、ほんとにかわいくってしょうがなかった。・・・・そんな気持ちでいたところで、パソコンをたあげたらお師匠の作品がまっていました。で、本日の特選はもうダントツで
  「崩れたる成人の日の焼林檎 」  
藤村をひくまでもなくリンゴは青春の象徴です。 それが崩れたという。 焼いちゃうのかよ。焼かなくてはだめか、リンゴがリンゴのままであって、なんでわるい。焼くってどういうことだ。 焼いたのは、焼かせたのはいったい誰だ。 焼かれなくては成人の日を迎えられないのか。この焼きリンゴからはちっとも甘い味はつたわってこない。 でも、やっぱりそれは「崩れている」んだな。 読んでいてなんだか、むかむかと怒りの思いがうかんできた。これではまさに大人になるって汚れることではないか。・・・・・いろんな感情がうずまいて、それだからこそ、傑作でしょう。 で、ひとつだけ思います。作者は弁明しない。それは鉄則のようなもので認めます。しかし、読者のおいらにとっては、それはただの作者ではない。同時代を生きてきた、友人としてのあなたです。 で、あなたはどこにたっているのか。・・・・・ うーん、重い。やめます。・・・・というくらいに次々に想像の羽根がひろがる傑作でした。ぜひ次の作品集に。激賞!
 

「遠い約束冬の雨降り止まず 」・・・・この世界、なんだか既視感がある。冬の雨降りやまず・・・歌の文句だったかなあ・・・・ 検索してみたがわからない。ああ初恋の彼女の顔を鮮明に思い出すのですよ。
「戦争は直線多しいかのぼり 」・・・・直線多しが生きた。戦争が廊下の奥でたっていたのはだれの作品でしたっけ。
「日脚伸ぶ竹林遠くで空爆 」・・・・・・うーんいただけない。「空爆」をつなげて現代の空気につなげるという意図を感じた。「空爆」のかわりに「日常的な何か」、たとえばスーパーの売り出しの声でもとおってしまわないか。

              ・・・・ということで、おそまつ。 飯だと山の神がよんでるのでこの辺で。

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