2015年3月21日土曜日

函館通信2-21・・・猫跨ぎ句鑑賞・・・仁兵衛

 北海道もだいぶ暖かくなって来た。特に函館はここの所雪が少なくなって街中では殆ど見る事が無くなっている。御彼岸の中日も穏やかであったしこれでは早いとこ冬タイヤを交換しないと溝がどんどん減ってしまう。

・ 探梅や立入禁止の中らしく
梅林の立入禁止区域となると何か事件でもあったのかな。
・ 降るといふ雪とはならず風呂熱き
フルとフロで先ず御洒落に出来た句だ。雪の冷たさとお湯の熱さの対比が面白さを加味している。熱過ぎる風呂には気をつけよう。準特選。
・ フランスパンの突つ立つてゐる日永
本当に日が永く感じられるようになって来ましたね。パンも只立っているだけ以外に何かをしたがっているのかもしれません。取り合わせの妙。
・ 鳥雲に入る深層水研究所
これまた空と海の底との取り合わせが実に楽しいね。函館山は渡り鳥の飛来が多いと言われるのだが中々出くわすまでにはいかない。一方海洋センターでは深層水の研究もやっているとか聞く。
・ 志ん生の出囃子春の波頭
出囃子は噺家各人それぞれ違うそうだが余程寄席へ通わないと判らないだろうね。上方の米朝さんのはどんな形の波頭だったのかな。特選。
・ 春燈や腸抜かれたる烏賊の透き
ここの所函館近辺では烏賊が極端に不良だとか。海水温上昇のためらしい。
・ 菱餅は三色モンドリアン画集
申し訳ないこの画家の事は全く知らない。
・ 春風邪や家中同じ電子音
きっとこの電子音は体温計の「ぴっぴ」だろう。ユーモアがあるね。
・ 夕よりも朝に淋しき紙風船
前日小さなお孫さんとでも遊んだ跡かな。
・ 登っては降りるほかなし春の山
低山であっても笑っている春の山は本当に人を飽きさせない。満足いくまで包まれていたらいいよ。しかし北海道では羆に注意が必要だ。

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