小学の同級生に電話 褌子
子どものころ近所どうしで仲良しだった女性に小学の同級会のお誘いで電話したら長話になった。 『孫のお守りで忙しいがいまは幸せです。いちばんの楽しみはお金のかからない週一回のカルチャー講座。80才過ぎた元高校の国語教師が万葉集や源氏物語の講義をしてくれる。昔も今も人間は変わっていないとつくづく思う。苦労した人生をもつ先生なので話に深みがあって楽しい。人間の運命はじつは生まれたときから決まっているのだと思うようになった。いまは決まっている運命を誠実に生きて子どもに迷惑をかけずにひっそりと死にたいと思っている。自分の不幸を社会のせい、政治のせいにするひとは好きでない。宗教をすすめるひとがいるが断わっている。政治家はうさんくさいひとが多いから政治に関心もちたくない。(私の)すすめるところに選挙の投票だけはちゃんとしています。カルチャー講座にくる仲間は10人くらいで男性は定年退職したひと一人だけ。みんな私のようなタイプのひとばかりでお互い自分の悩みなどは言わないように皆、気をつかってる。暑い寒いのお天気の話と噂話しや飲んでる薬の話しは時間の無駄だからと講師の先生から禁止されている。本当に熱心な素晴らしい先生なのです・・・』というような話でした。
彼女は、父親が戦死しており、お母さんが苦労して育ててくれ日赤の看護学校をでた。ところがご主人が早く亡くなり、子どもを育てるために看護師として夢中で働いて結果的に自分の母親と似た人生を歩んだ。一度、私たちの郷里出身の守屋ミサ『従軍看護婦がみた病院船・ヒロシマ』(農文協)を送ったことがある。「こんな日赤看護師の先輩がいたことは知りませんでした。戦争っていやですね。同期の看護師仲間に回します」という手紙がきた。
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人間は社会や他人と関わりあうことによって自分の運命を実現していくのであるから、彼女の「運命が最初から決まっている」というのだけは私は共感できないが、こういうふうに生きているひとは世の中には多いのだろうなあ、と思いながら電話を切った。お孫さんのお守りで同級会出席は今回は見合わせますとのこと。
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