2016年8月8日月曜日

わたしの好きな短篇小説   西沢昭裕   

投稿しました。
2016年1月29日 16:29
短篇といえば松本清張『火の記憶』が好きだ。辻井喬も『私の松本清張論』で『火の記憶』がいちばん好きだと書いている。
太宰治ではむろん『走れメロス』。司馬遼太郎の歴史講談小説には飽きてしまったが沈壽官一族を描いた『故郷忘じがたく候』だけは忘れがたい(司馬作品では『木曜島の夜会』がいいと言う人がいるが私は読んでない)
魯迅ではなんといっても『故郷』、いや『孔乙己 コンイーチー』か。谷口善太郎『綿』もポー『大渦に呑まれて』もいつまでも記憶に残る傑作短篇。
手塚治虫の短篇漫画では『ZEPHYRUS ゼフィルス』が特にいい。映画では今井正監督の樋口一葉オムニバス三部作『十三夜』『大つごもり』『にごりえ』のうち『十三夜』がとりわけ名品だと私は思った。アニメ『火垂るの墓』にはなみだがでて困った。
 短いものではこのくらいしか私にはあげられないのは残念。詩では茨木のり子『自分の感受性くらい』に衝撃をうけた。
 さいきん一週間もかけて長過ぎる小説を読んでしまった。作者の亀山郁夫さんには悪いが『新カラマーゾフの兄弟』がなぜネット上で話題をよぶ“大作”なのか鈍感な私にはわからない。もっともドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』を読んだときにもよくわからなかった。

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