生命の尊厳なる言葉が何というか枯葉のように吹き飛ぶニュースが聞こえてくる。
中国で汚職の嫌疑をかけられた高官の自殺者が40人を越えたとか。殆どは江沢民とか胡錦涛など旧政権に繋がる人脈の人達で、習近平現主席の属する太子党はいないとか。かねてから官僚の腐敗、汚職に対し厳罰で臨むという事らしいが、では腐敗は一掃かというと、どうもそうではないようだ。これは権力闘争の一環だということらしい。言うなれば旧政権側の利権を剥奪し、その場を今の権力側が占めるということだ。何と言うことはない、汚職を産む構造は少しも変わらない。
北朝鮮では、またしても血腥い大規模な粛清の嵐が吹き荒れているらしい。独裁者の機嫌一つでどうにでもなるという恐怖が蔽っている社会で、思いきった改革、進言を言うものなど一人もいない。拉致問題の解決はまあ無理だろう。「今慎重に、調べている」という言葉でいくらでも先に延ばせる。馬鹿にした話だ。「我が国民を返せ」だけでは屁の突っ張りにもならず、「さもなくは武力で奪還する」という独裁者を震撼させる言葉しかない。そういう構造の問題だ。
「イスラム国」はカリフを戴く独自の国家体制の実現を目指している。ここも恐怖を見せつけて支配を広げているようだ。反対派を100人規模で殺害していると報じられる。制圧した少数派に対しては、男を殺害し、婦女子は戦利品として扱うという。明らかにイスラム世界では、世俗派が退潮し、原理主義者が伸張している時代に入ったと思われる。
ドローン(drone)という言葉を初めて聞いた。アメリカの無人攻撃機。いまアメリカの空軍はすっかり変わってしまった。アラブの戦場で敵に照準をあわせ引き金を引くのは、ネバダの奥の地下基地でモニターを眺めている人物だ。ドローンのカメラの解像度は極めて高く、衛星経由でモニターに鮮明な敵を写し、特定し、タイミングを見てドローン搭載のミサイルを発射する。当番の軍人はいつものように出勤し、何人かを殺して、帰宅する。誤爆も多いと聞くが米軍は意に介さないようだ。誤爆を恐れて、村人が過激派を匿うことを止める事を期待しているのかも知れない。この技術をイスラエルと共有しているのは間違いなかろう。そんな時代だ。
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