2014年12月18日木曜日

26.12仁句鑑賞・・・猫跨ぎ


今年最後かな。仁句鑑賞
 

1. 準急はこの枯野には停まりません
JRに準急はもうないよね。私鉄にはあるけれど。新幹線開通で北海道の鉄道環境は大きく変わるのだろう。掲句の具体的な内容は判らないけれど、それと関連したことかな。

2. 大根焚く金糸もつれし門徒章
弔いに来る人にまかないに大根を焚いている。法事風景ですね。門徒章というのは同じ宗派の、とくに浄土真宗の門徒が着ける紋章のようなものか。かがっている金糸が縺れている。よく風景が見える。準特選。

3. 任侠と根雪と珈琲健さんと
高倉健が亡くなった。82歳、壮健だったらしい。われわれも、まあと10年というわけだ。
女性に徹底的にストイックなのが彼の特長で、絶大な人気の大本もそこにある。欧米にはないキャラだね。アランドロンもイーストウッドも結構女にはチャラチャラして一向に構わない。名優というが、どうかな。余りそうも思わないが。

4. ぽっぽやの人差し指に今朝の冬
「鉄道員」。この映画観ていない。指差呼称のワンシーン。

5. 優先席ぽっかり空いて冬の海
電車の優先席。どうぞとばかり空いている。冬の海ね。象徴的。準特選。

6. 北風や手術の前の弥次郎兵衛
ご自身の体験かな。俎板の鯉の心境かとも。

7. 冬日和角に書肆ある三丁目
書肆は俳句で多用されるね。三音だけど、発音上二音と扱われ、書店より締まりがいい。散歩の目印とも、行きつけとも。

8. 風説の拭い切れずに虎落笛
この風説とは何だろう。拭えるのなら拭いたいという風説。蕭条とした風景。

9. 戦争のただ中の地震冬の雨
どこだろう。逸徳氏によれば終戦前の東南海地震か。津波もすごかったらしい。報道管制で殆ど知られなかったらしい。

0.雪しまき固まったままに献血車
気象的には暴風雪。そうしたなか停車している献血車の中では粛々と業務が行われている。また献血に応じる人々がいる。私も特選としよう。

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