最近は何かに感動することも、驚くことも少なくなり、只ひとえに朝寝、昼寝、夜寝と飯を食べた後に実に眠たくなる。惰眠をむさぼるという言葉がぴったりである。そんな太平な生活の中で驚いたのは、先日の台風で空知川が氾濫したという南富良野町の映像である。
私の故郷、滝川市は北は大雪山あたりを源流とする石狩川と南は十勝岳あたりを源流とする空知川が合流する場所である。私の家はこの空知川のすぐふもとで、小学校時代には大雨の降った後に兄貴たちと共に燃料用の流木を拾いに行かされた思い出の川である。
明治から大正にかけて、この二つの大河のために滝川は度重なる水害に見舞われ、町の発展がそのたびに阻害されたという。そのために空知川から石狩川かけて長大な堤防が築かれ、それと同時に赤平や芦別等の空知川流域の炭鉱地を守るために上流にダムが建設された。それらの治水工事により、私が物心がついて以来、この川が氾濫し、水害の被害をもたらしたという記憶は全くなく、完全に「治水」された川のイメージである。先人が築いたこの堤防は、高度成長時代に逆に町の発展の阻害になるということで壊され平坦な道路になってしまった。
それが何と今回の台風で、上流の南富良野町が氾濫したというから驚いたが、今日の地球規模の温暖化からすると、このような台風の頻度と集中豪雨的雨量は異常ではなく通常事態になるのであろう。町を守るべき堤防を破壊したことをやがて悔いる日が来るのかもしれない。
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