1.一抱え入院荷物白露かな
そうか、もう白露なのか
2.掻き出した泥干乾びて鳥渡る
台風、大雨被害。テレビで泥土は重たい、重たいと汗をぬぐっていた。
応援ボランティアに行けないので申し訳ない
3.鱗粉の剥げおちた翅野分あと
夏を終わりを象徴する一句。
しみじみとした寂しさがある。
この句がこんかいちばん身にしみるいい句だと思った。
4.寅さんの振られ初めの九月かな
さいきん、BSなどで寅さんシリーズをよくやってる。
まいかい、同じパターンで恋をして同じパターンで振られる。
これがよい、安心してみていられる。陰湿ないじめ、すぐ暴力もない。
こういう日本の庶民の生活があったのだ。
5.積み上げし土嚢の紐に秋茜
北海道ではアキアカネがもう出ているか。
台風災害のあとに小さなやさしい赤とんぼをみる作者の視線が
6.ひと風で色深めけりななかまど
函館の最大の思い出はナナカマド。街路樹にナナカマドを植えた先人に敬意。
いつだったか、函館でhorohoro会で集まった。はじめて函館山の夜景をみた。
たしか仁ちゃんと摩周丸のまえでラジオ体操。五稜郭タワーの上から下北半島を指呼にみたときのあの驚き。土方歳三だったかの銅像があったな。山内さんと明治期の建物をみて若い女性の写真をとってやった。鹿鳴館式のドレスに身をつつんだ女性との握手。ひとりは旭川、ひとりは室蘭からきましたと言っていた。そして翌朝、仁ちゃんの奥さんが駅まで送りにきてくれた。あれはきっと札幌の定山渓にあつまり五本さんの墓参りにいった、あの旅行の前夜祭であったか・・・。あのときの朝みたナナカマドの紅葉が忘れられない。
7.秋の蝉何処へ揺蕩ふ命かな
わびしい
8.垂直に空に吸われて秋の蝶
不思議な光景
9.祭日の二輌編成秋惜しむ
わたしの市原にも小湊鐵道があって、ふだんは一輛だけ。祭日に二輛になる
10.デデッポッポ耳底までに秋夕焼
巨人伝説だね
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